大阪府の交野市というトコに、とっても広くて気持ちのいい植物園があると聞き、夏の暑い日だったんですが行ってきました。
その名も私市植物園 (正式名称:大阪市立大学 理学部附属植物園)。「きさいち」と読むらしいです。知らなかったら絶対読めないですよね~。
・・・。
とか言ってますが、実は近所なのでしょっちゅう行ってます。
(私市小学校 卒業生)
なぜこんな感じで書いてるのかというと、「行ったことが無い人に少しでも私市植物園の良さを伝えたい!」という使命感から。
あえて、「初めて行ってみた!」という体(てい)で記事を書いてみました。
私市駅に到着。
(普段はいっつも原付でピューッと行ってるんですが、初めて行く人に感じが伝わるようにあえて電車に乗って行ってきました)
到着したのは私市駅。私市植物園への最寄駅だそうです。
こんな感じの駅。
(キレイになったなぁ。昔はボロッちい駅だったし、1つ手前の河内森駅は単線だったのに。(おっと、年齢がばれる))
駅の周りには、カフェやハチミツ屋さん、トレイルランニングなどのアウトドア専門店がありました。
(がんびは自分が子供のころからあったけど、他にもいろんなお店ができててビックリしたり)
よし、ココから私市植物園まで歩きです。
私市駅から植物園まで歩いてみた。
歩く時間は公式ページで「徒歩約6分」となってますが、実際もそのくらい。
もちろん小さな子供とかだともう少しかかると思うけど、歩けない距離じゃありません。
途中にもハチミツ屋さんがありました。
そして民間でやってる駐車場が。
私市植物園には駐車場があるんですが、イベント開催時には閉鎖されてたりする事もあるそう。
周りにはこの駐車場だけなので、車で来るなら注意が必要かも。
左手に田んぼやのどかな風景が見えてきて、国道168号線を越えたらほぼゴール。入り口はすぐそこです。
看板がいっぱい。どんだけアピール。
私市植物園に到着!
そして私市植物園に到着。
この建物で受付です。
アットホームな感じで、いろんなグッズも売られてます。
植物園したじきやキーホルダー、松ぼっくりから、
丸太まで…。
「植物園グッズ/大阪市立大学理学部附属植物園」
料金は350円
そして料金の支払い。
「350円、安っ!」と思ったんですが、その他の植物園と比べると・・・。
普通でした。
京都府立植物園とかだと、大人200円だったり。
(「関西のその他の植物園」←関西の植物園をまとめた記事です)
まぁ、特に高いわけでもなく、安いわけでもなく。
(ちなみに実際には年間パスポートを購入済み)
料金に関しては、ココをどうぞ。
「私市植物園の料金」
そして入園。
やっていいコト、ダメなコト。
植物園って公園と一緒になってるトコとかもあって、やっていいコトとダメなコトが場所によって結構変わってきます。
ちなみに私市植物園では、
- 園内にゴミ箱がありません。ゴミは持ち帰りましょう。
- ペットとの入園はできません。
- 園内でボール遊びなどの遊戯は禁止です。
- たき火や宴会、バーベキューなどはできません。
- 植物の採取しないでください。
などの禁止事項があるので注意しましょう。
「私市植物園の利用案内」
お弁当を食べたりは大丈夫です。が、飲み物の自動販売機はあっても、食べ物は何も売ってないので用意していってください。
ゴミは必ず持って帰ること。
ちなみに私市駅から植物園までの道中はコンビニもありません。
ほぼ森みたいな植物園
では園内にどんな植物があるか散策。
この植物園の1番の特徴は、なんといっても樹木の多さ。「木」です。
日本にある森林をそのまま再現しているとのことで、植物園の多くの場所は森みたい。
まさに森。
森以外のなにものでもありません。
また色んな木を並べて植えてある区画もあり、普段名前だけ聞いたことのある樹木の姿が見られて楽しいです。
ケヤキが、こんな外観だなんて思っていませんでした。
迫力のメタセコイア並木
また私市植物園ではメタセコイアという木が有名らしいです。
2017年には秋篠宮殿下も視察されたそう。
なんと、日本にあるなかで2番目に古い苗木から育った木があるらしいです。
2番目って…。
なかなかの迫力。
メタセコイアは化石が発見されたものの絶滅したと思われてたんですが、その後、中国で生存してるのが見つかりました。
そしてアメリカの研究者によって100本の苗木が日本に送られ、そのうちの1本が私市植物園に植えられたんです。
ちなみにメタセコイアの化石を発見されたのは三木 茂博士という方で、私市植物園の園長もされていました。
平成28年にはメタセコイアの化石や現物の発見の周年記念として、講演会や観察会などが行われたみたいです。
メタセコイアについては、こちらの記事にも書いてます。
「外国産針葉樹木園」について
なかなかな竹の展示
いろんな展示のなかで面白かったのが竹・笹のコーナー。
こんな感じで普通に植わってる場所もあるんですが、下のようにモコッとした場所に植えられています。ちょっと変な感じ。
こうしないと、どんどん広がっていっちゃうからなんでしょうか?
知らんけど。
竹にこんな種類があるとは、発見でした。
もちろん花もあります
そんな樹木が多い私市植物園ですが、もちろん花も咲いてます。
ちなみに…、
私市植物園を訪れたのは8月13日だったんですが、真夏であまりに花が少なかったので、ココに貼ってる花の写真は後日(10月5日)に行ってコソッと撮影してきたモノです。すみません…。
こんな可愛らしい花から、
こんな情熱的な花まで。
ちなみにハイビスカスの原種らしいです。
大量のジャノメギクや、
大量のシチヘンゲ。
この名前は花の色が変化することから付いたみたいですが、変化しない品種もあるみたいですが。
ラベンダーに似た花があったり、
スミレみたいな花があったり、
何にも似てない、とても個性的な花(?)が咲いてたり。このフサフサが花らしい。
って、何これ?
水生植物のスイレンもいろんな花を咲かせてます。
やたら名前がカッコいい花や、
名前がたいそうな花や、
やたら強そうな名前の花が咲いてます。
名前の我が強い…。
ひまわり〇万本、チューリップ〇万本、みたいな展示はありませんが、いろんな花を見ることができます。
春には桜が咲き、秋にはコスモス畑が満開に。
秋のコスモス畑
10×50メートルの範囲に、コスモスが満開。(2019/10/5)
めっちゃ花って感じ。
白もなかなか。
ちなみに、コスモスは花の色によって花言葉が変わるみたいです。
さらにコスモスの日というのがあるらしく、その日が9月14日。ちょうどホワイトデーから半年後で、コスモスと一緒にプレゼントを交換して愛を確かめ合うそうです。
…勝手に確かめ合ってください。
(私市植物園のコスモスは、絶対に摘んじゃダメ!)
私市植物園の歴史
私市植物園はもともと戦時中に軍事や農業の訓練のためにできた施設で、戦後に大阪市立大学に移されて植物園となったみたいです。
「私市植物園の所在地・データ」
こんな看板がありました。
台風の被害と植物の力強さ
そしてこの植物園で見ておきたいのが、自然の驚異と植物の力強さ。
大阪では2018年に大型台風の影響を受け、いろんなトコで被害がでました。この私市植物園でも倒木などが多数あって、いまだに通行不可となっている区画がけっこうあります。
こんな看板が出ていて入れない区画がいくつかありました。
(2019年8月13日現在)
枝が折れていたり、
木が倒れて根っこがむき出しになっていたり。
復旧作業ご苦労様です。
また倒木でむき出しになった根っこのうち、いくつかはあえてそのままにしてます。
そうする事で、自然の猛威と
自然に立ち向かっていく植物の力強さを見ることができます。
この折れた木から新たに生えてきている芽とか、感動しませんか?周りから絡まってきているツルもあるんですが、上の方は折れた切り株から出てきた新しい芽です。
すごくないですか?
なかなか見ることができないモノを観察できました。
「私市植物園に行ってきました」まとめ
今回行ってみて感じたのは、そこまで花を前面に押し出した植物園ではないので、よくある、一面〇〇畑が広がっていて、みたいな風景は見られません。
ただ、広大な敷地で木々に癒されながら時間を過ごす事ができ、また生命の持つ力強さを感じられるイイ場所だなぁ、と。
私市植物園の情報はコチラをどうぞ。
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